内容説明
あなたを否定するのは誰か?年間2000人以上、13年間、死にたいと思う人たちの話を聞き続ける坂口恭平がたどり着いた自分で自分をいじめない方法。自己否定を8STEPで解きほぐす。ほぼ100日間の鬱日記も収録。
目次
1 自己否定とはなにか
2 自己否定を書き出す
3 第三者を登場させる
4 あなたを否定するのは誰か?
5 元気な時の自己否定
6 自己否定と葛藤
7 自己否定の正体
8 一人ではなくなる
著者等紹介
坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科を卒業。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行う。2004年に路上生活者の家を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。画集や音楽集、料理書など、多数の著作がある。自ら躁鬱(そううつ)病であることを公言。2012年から死にたい人であれば誰でもかけることができる電話サービス「いのっちの電話」を自身の携帯電話で続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
23
自己否定にとことん付き合う過程で、自己否定が実は自分の声ではないことに気がついていく。また、ただ自分をやみくもに否定したい訳ではなく、そこに葛藤を生み出したいという欲望があることにも気がつく。なぜそんなことをする必要があるのか。それはさびしいからなのだ。 著者の活動を読了後も追っていると、躁や鬱様の波はありながら、それが自己否定という形ではもはや現れなくなっているのを見ることができる。 一見理由も、必然性もなく思える行為の裏側には、全力のSOSがあり、自力で、人の力を借りて、掘っていかなければならない。2024/10/31
すーぱーじゅげむ
13
自分みたいな無価値な人間なんてこの世からいなくなってしまえばいい、そう思っているあなた、現実の誰かに、口に出してそのセリフを言ったことはありますか?リアルで大嫌いな人にも言わないそんなひどいことを、自分に繰り返し言っているのは絶対に変ですよ。方法的には認知行動療法に書いてあることと同じですが、学問的な正しさより「自分がこう実践しましたよ」を優先しているので、よりリアルな感じがします。著者の100日日記の部分は、自分が大丈夫な時に読まないとちょっとしんどいですね……。2025/05/17
たっきー
12
自己否定をやめるためのハウツー本、だけど思っていた感じとちょっと違った。間に著者が自己否定をやめるまでの100日間日記が挟まれていて(実際には95日目で終了)、考え方や捉え方によって自己否定がなくなったという評価をされているようだが、ご病気(躁鬱)の症状で影響されているようにみえてしまう。その分を差し引いて読む方が良さそう。2025/02/15
PyonPyonTokage
7
前半は特に参考になると思った。思ったことがそのまま書かれていて、読みづらさが若干あった。元気な時の自己否定の話はすごく分かると思った。2025/05/08
Shohei I
6
自己否定について知り、否定しなくなるまでを8ステップで解明する一冊。 自己否定の言葉が自分の中で止まらない。そのとき、自分を否定しているのは、自分ではないと本書では書かれています。過去に自分を否定した人が、今も僕たちの中で否定してきているのだそう。当時のつらい体験が、今も僕たちを苦しめています。 自己否定の言葉と向き合うのはつらいことです。それでも、言葉と向き合い、僕たちを罵倒してくる正体を知らなければいけません。本書に書かれているステップを踏みながら、自己否定をやめられるようになりたいです。2025/06/25
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