感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pohcho
65
「しかし人生とは、なんでもないけれども、目には見えないけれども、その人にとってはかけがえのない、大切なものごとの連鎖で成り立っている。そのなんでもないようにみえる、平凡で平穏なことこそが、普遍的な生の喜びではないだろうか。そうした喜びのつながりで、人は誰しもかろうじて生きているのではないだろうか」旅の随筆集三部作の最終巻。普段読書メモは取らないが書き留めたくなる文章がたくさんあった。「パスパス走る」の今のすべてを残しておきたいという気持ちにすごく共感。河合先生好きなので、意味のある偶然の一致も心に刻みたい2024/04/24
SOHSA
27
《購入本》若菜作品初読み。ドラマ『silent』で知った作者による旅を巡る随筆第3集。世界のあちこちの国の景色は懐かしくもあり新鮮でもあった。行く先々の国でそこに生きる人々の姿に人生のあるべき姿、ありようが静かに浮かび上がる。作者の紡ぐ言葉のいろいろが胸に刺さり、また暖かい気持ちにも包まれる。読後、遠い昔、まだ20代の初めころに訪れた西アジアの国々の景色が思い起こされた。読む順番を違えてしまったけれど、前2作も是非読みたい。2026/01/24
柚木あんづ🍉
19
若菜晃子さんの旅の三部作の第三集。旅するような気持ちでゆったりと読んだ。ケープタウンで見たハタオリドリの巣。 太陽の光の刺している方を向いて咲く花。喜望峰で見た二羽のダチョウ。若菜さんのこのサラッとした文章は、変に寄り添い合ったりせず、書き手と対象がそれぞれがすっと立ってるからこそなのだな、としみじみ。「おわりに」のこの言葉も素晴らしかった。「誰もが一度きりの人生を生きているのであって、自分の人生は自分のものなのだから、自分が納得できるように生きて、少しでもよりよい自分になろうとするしかない」はあ、幸せ。2025/09/05
qoop
6
異教の異質さを受け入れながら自己をそこに溶け込ませ、違和感のない日々を旅先で送る。やりたいことと見たいもの、味わいたいものやそこにいたいと思うこと。よしなし事とも思われかねない(実際そう思ったとしても良いのだろうし)こだわり具合を発揮しつつ、エッジを丸めて起こったことを甘受する。著者の姿勢はある意味で理想的な旅行の仕方かとも思える。2024/01/31
りょう
4
こちらで知った本。山と渓谷の副編集長をなさった方の旅のエッセイ。土こがどう、ということじゃなく、そこで出会う人、すれ違う人、そして自分の気持ち、考えること、思うこと、いくつもそうだよなあ、と感じること、しみじみ思うことがあって、深くしみた。2024/05/18




