目次
旅の朝
邂逅のクレタ島
カナダ、ささやく湖
自然の姿
モロッコの壺
インドで石拾い
アタカマ砂漠の旅
生きものたちの地上
ネパールの音
ニューカレドニアの光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a*u*a*i*n34
13
若菜晃子さんの旅の三部作の2作目です。このシリーズは旅の一場面を鮮やかに描写していて生き生きとみずみずしくて旅情を掻き立てられて困ります。三作目も恵文社で買うと誓って本を閉じました。2025/05/07
qoop
11
異国の日常を旅先の非日常として捉えるのではなく、心身の中に落とし込み、自分にとっての日常の中に招き入れようとするかのような旅日記。自己の置かれた環境を離れた物見遊山の旅とは真逆というか、世界に向けて自己を拡張していくかのよう。それでいて異邦人としての分は弁えてもいて、そこがまた好印象。個人的に、旅先で高揚してしまい、自分の好奇心の芯がぶれてしまうことがあるけれど、あるいは著者もまたそのブレを修正して芯を見極めようとしているのかな、などとも思った。2022/04/15
MASA123
9
外国紀行文。なんだか心地よくてすてきな場所だなあと思って読んでいたが、読み終わると、印象に残った場面とか、思い出せない。2023/10/04
Jessica
8
旅のエッセイは私にとってフォーのようなもので、疲れた時に穏やかに楽しみたいもの。淡々と綴られる異国を夢見つつ、「こうやってヤマモモを一緒にとってくれる男の人と結婚したい」と語った感性豊かな友人の早逝などの哀しい部分の描写も穏やかな美しさにこころ惹かれました。色でいうと、まさにこの装丁の様な色合い。もし私が若く死んだならば、この作者のような方に記録を残してもらいたいものです。2022/11/08
snoringdog
8
カフェで売られていて、装丁が素敵で手にとってページをめくり、すぐに読みたくなって購入した。感性が好きだなぁ。自分の旅を(同じ場所に行ったのではないけれど似た風景や似た感覚を覚えた記憶を)思い返しながら、味わいながら読み終えた。他の作品も注文してしまった。旅はいいですね。2022/01/19