街と山のあいだ

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784877587673
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

目次

美しい一日
前剣
奥穂と校了
山でこわかった話
地図を作る
山座同定
山での会話
大町のなすび
山頂にて
山へのいざない〔ほか〕

著者等紹介

若菜晃子[ワカナアキコ]
1968年兵庫県神戸市生まれ。編集者。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『m¨urren』編集・発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

101
山のエッセイ。誰もいない山を歩く。落ち葉を踏みしめながら、澄んだ空気と遠くで鳴く鳥の声を心地よく感じ、何でもない山に登り、沸かした水でラーメンを食べ、半日ほどで街に戻る。ただそのことだけで豊かな時間の過ごし方だと思う。山で経験したことや交わした会話も、ふいに思い出すことがある。それは周りの景色や空気と共にある。この本を読みながら、自分自身が山で過ごした時間を久しぶりに思い出した。「山はそこにあるだけでなにも言わない。山と自分との無言の対話だけである」誕生日に山に登るってなかなかいいね。真似してみようかな。2021/10/31

けんとまん1007

59
何だかわかるなあ~という1冊。以前、山にかなり登っていたので、光景・風景が脳裏をよぎる。ワクワク感もあれば、シンドイなあ~という時も、驚きのことも・・・全部を含めて、自然の中の自分の存在を感じるのが山。2021/04/08

pohcho

55
著者は雑誌「山と渓谷」の元副編集長。昔は仕事で名山といわれる山にばかり登っていたけど、最近は一日中歩いていても誰にも会わないような山に好んで登るようになった、という序文からして好ましい。特に山登りはしない私にも、自然の中に身を置く素晴らしさがひしひしと伝わってくる。静かで落ち着いていて、書き残しておきたくなるような文章がいくつもあり、とても好みのエッセイ。小さなサイズの本の、ひっそりと美しい佇まいも素敵。2023/01/05

ぶんこ

52
登山家の本や、山を舞台とした小説が好きなので、馴染みの山名前が出てくると、登ったこともないのに、情景が思い浮かぶ錯覚におそわれました。若菜さんの文は流れるようで読んでいて心地よい。山の本ということを忘れる静かな流れ。若菜さんの好きな山は、有名な山、急峻な山というよりは、人の少ない穏やかな山だからでしょうか、特にご夫婦での山行きは相性の良さが滲み出ていました。こんな山と人との暮らしの本もいいものでした。2022/03/30

ann

49
大ファンの若菜晃子さん。私の中では「低山ハイク」の第一人者。そして「歩く旅」の。私は低山も低山、丘陵を歩くのが実は好きなのだが最近ご無沙汰なので、また年内のオフシーズンに行けるといいなと思い始めてる。大好きな草花丘陵に。2019/11/10

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