著者等紹介
アンデルセン,ハンス・クリスチャン[アンデルセン,ハンスクリスチャン] [Annukka,Sanna]
1805年デンマーク・オーデンセ生まれ。貧しい靴屋に生まれ、14歳でオペラ歌手を志しコペンハーゲンに行くも挫折。政治家の助けにより大学に入学し、哲学などを学んだ。その後、小説『即興詩人』を発表し、『みにくいあひるの子』『人魚姫』『マッチ売りの少女』など約160篇の童話を残した。生涯独身のまま70歳で亡くなり、その葬儀には、デンマークの王太子も参列した
アンヌッカ,サンナ[アンヌッカ,サンナ]
1983年イギリス・ブライトン生まれ。ブライトン大学で絵を学び、ブライトンを拠点にしたテキスタイルデザイナー、イラストレーター。フィンランドのファッションブランドMarimekkoのデザイナーとしても活躍
小宮由[コミヤユウ]
翻訳家・編集者。1974年東京・国立市生まれ。祖父はトルストイ文学の翻訳家・北御門二郎。幼少期を熊本で過ごし、大学卒業後、児童書出版社に勤務。その後留学を経て、児童書の翻訳に携わる。2004年より、東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seacalf
49
元々のアンデルセン童話集でも、青空文庫でも、NHKのアニメ(千住明さんの主題歌がとても素敵だった)でも、そして言わずとしれた『アナ雪』でも。色んなバージョンで楽しんできた『雪の女王』。今回はサンナ・アンヌッカの美しい挿し絵と共に。ディズニーのアナ雪も大好きだが、雪の女王と言えば、断然こっち。健気なゲルダの冒険物語の方がしっくりくる。まるで雪の結晶を封じ込めたような美しくデザイン性の高い本に仕上がっている。アノニマ・スタジオ、今回もしびれる仕事をしてくれること。2019/01/17
アキ
34
さすがアノニマ・スタジオ!遠くに住む友人から届いた手紙のように、何度も手にとって読み返したくなる本、その本があるだけで自分の部屋があたたかく輝いて思えるような本。青い「雪の女王」の絵本。カイが悪魔の鏡の破片が目と心臓に入ってしまい雪の女王のお城に連れていかれる。ゼルダはカイを探しに出かけるが、魔法使いに捕まってしまい、カイのことも忘れてしまうのでした・・・お話に合わせて見開きの絵が素晴らしい。サンナ・アンヌッカはフィンランドのテキスタイルデザイナー。配色がよくデザインのような絵で手元に置きたい本です。2018/12/05
コニコ@共楽
30
アノニマスタジオの『モミの木』がステキだったので、同じシリーズの『雪の女王』を手に取ってみる。こちらは青に銀箔の装丁。おしゃれだ。アンデルセンの原作を読んだことがなく、ゲルダという女の子の冒険譚だとは全然知らなかった。途中の魔女や数々のお花の話が不思議な気がしたが、山賊の娘の気っ風の良さに惹かれた。この娘がいなかったら、ゲルダはカイを救うどころか、殺されていたわけで、この山賊の娘は、影の主役だともいえるだろう。二人で故郷に戻ってきた時には、大人になっていたのにはびっくりした。2021/11/30
クラムボン
23
「モミの木」に続いてアンヌッカ挿絵のアンデルセン童話の第二弾です。北欧の伝統的な紋様と切り絵風な柄が、今回はより複雑で細かいデザインになった。雪の結晶がモチーフなのだろう。雪の女王に捉えられた男の子カイを幼馴染の女の子ゲルダが探しにゆく物語です。理知的な雪の女王に対して情緒的なゲルダ。カイは理性的な物に心を奪われる。最後におばあさんが聖書の一節を読む。そしてバラの花と幼な子イエスを称える讃美歌が意味を持つのだが…、私には少しわかりづらかった。ただ雪の女王は悪魔の手先では無く、一つの世界観の象徴なのだろう。2022/01/09
ochatomo
19
イギリスの絵本 小宮由さんの全訳はやさしい言葉だが、縦長の装幀が開きにくく読み続けるのはつらい 原題“The snow queen” 元本2015年 2015刊2020/11/26
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