内容説明
全日空機内誌「翼の王国」に連載されたエッセイ「記憶のスパイス」が書き下ろしを加え一冊になりました。
目次
蜂蜜の泡
クスコの赤いスープ―ペルー
スコールとするめ―ベトナム
長屋のお弁当―インドネシア・ロンボク島
フーゴ―ペルー
おじいと黒砂糖―沖縄
おやじさんのお粥―フィリピン
列車の指定席―韓国
卵サンドと夕陽―インド
風邪っぴきのラーメン―ネパール〔ほか〕
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。東京・吉祥寺にあったレストラン「諸国空想料理店KuuKuu」のシェフを1990年から2002年末までつとめ、その後料理家に専念。現在は書籍、雑誌、テレビなどを活動の場にする
齋藤圭吾[サイトウケイゴ]
1971年東京生まれ。スタジオ勤務を経て、独立しフリーとしての活動を開始。現在は、雑誌を主体に、広告、CDジャケット、書籍などを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズル
22
読むのに時間がかかりました。高山さんの旅先での思い出や子供の頃の記憶。いろんな人に出会って、いろんなものを食べて。ジム・オルークのヴォーカルアルバム「ユリイカ」を聴きながら読みました。不自然なくらい自然、もしくは自然なくらい不自然。ジム・オルークのふわーっとした音楽と高山さんの文章がなかなかしっくりきていました。2015/10/26
kuukazoo
17
過去図書館で借りて一度読んだだけなのに、彼女の本の中で最も印象深く、記憶に残っていた本。ネパールで風邪ひいた時に食べた粉々インスタントラーメンとか電気も水道もないインドの海辺で暮らした話とかずっと覚えていた。偶然古本市で見つけて買えたのでうれしい。子どもの頃リヤカーを引いて野菜を売りに来たおばちゃんの話や暮れに家で餅つきした話もあり、あぁうちもそうだったと自分の記憶を掘り起こす。思い出すこともまた旅なのか。2024/02/11
sasa-kuma
13
ノスタルジック。旅や子供のときの思い出と少しのレシピと鮮やかな写真。よかったです。写真が見開きなので、真ん中でぶつんと切れてしまっているのが残念だなあ。2019/01/27
chi0926
5
写真が良い。ありがちな奇麗に盛りつけられた料理写真、見せる料理写真ではなく、「食べるための料理」の写真で力強い。特に肉料理が美味しそうで、是非作ってみたい。2017/01/27
おくらさん
5
写真から発するエネルギーを感じる本。行ったこともない国の空気がそこにはある。 絞り終わった柑橘の残りは、 なんとも言えない香りすら感じる。 写真が見開きなのも意図かもしれないが、残念でしかない。2016/08/29