内容説明
きりの父は火縄銃の指南を受けて、百姓から鉄砲隊のひとりとなった。一家でお持筒の長屋に移り住み、きりも女たちの仕事であった玉づくりを手伝うようになる。玉づくりは毎日の成果が目に見える張り合いのある仕事だ。しかし、次第に暮らしのなかに戦が入りこんでくる。そして、「勝ち戦」といわれた長い戦いから帰ってきた父は…。
著者等紹介
松原喜久子[マツバラキクコ]
1938年、旧満州国撫順市に生まれる。子育てのなかで児童文学と出会い、自らの体験を昇華させた「ひみつシリーズ」を完成させる。日本ペンクラブ、中部児童文学会会員
高田勲[タカダイサオ]
1938年、島根県に生まれる。小説、ノンフィクション、子どもの本の挿絵を中心に活躍している。日本美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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