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内容説明
番組は、1999年度国際エミー賞(子ども・青少年部門)を受賞。「国境なき医師団」は、1999年秋、ノーベル平和賞受賞。その国境なき医師団の日本人第一号の派遣医師であった貫戸さんが、この番組でいろいろ悩みながら、母校の子どもたちといっしょに何を考えたかを、テレビ本放送と取材ビデオ74本をもとに、本書のための新たな資料取材も加えて、記録する。
目次
授業ディベートその1 そのとき、あなたならどうする?(国境なき医師団とノーベル平和賞;授業の準備;宿題/授業・現地からの報告;インタビュー)
授業ディベートその2 あなたなら、行くか行かないか?(授業のまとめと感想)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kan
29
99年のNHKの番組で、国境なき医師団で日本で初めて医師として派遣された貫戸氏が母校で授業をした時の記録。決して色褪せない普遍的なテーマで面白かった。助かる見込みのない五歳児の酸素マスクを切る判断や、自分なら紛争地に医療支援に行くかというディベートで小学生の本音を引き出し、答えのない問いに対し白熱した議論を展開させる。貫戸氏の一貫した姿勢と言動が気持ちいい。自分が心の底から喜びと幸せを感じる環境に身を置くこと。自己決定と納得感と信頼関係の構築。授業で貫戸氏の話を扱うため読んだがこれは勇気をもらえる一冊だ。2023/09/03
壱萬参仟縁
19
医師団はフランスで生まれた。 西欧的な個人主義。 自由とは、自分の犠牲や責任の上に成立(40頁)。 今の子どもたちは、「本音を言って」と いっても、言いませんよ。むしろ、 テレビの番組が入れば、 こう言えば大人は喜ぶと、 そういうことまで計算します。 演技をしますよ(47頁)。 それが処世術ってやつか。 いや、優等生ってやつだな。 「信念を持って正しいことをしたら、 他人は変わることがある」(62頁)。 僕の集客も信念をもって継続していきたい。 本書は開発教育としても捉えられよう。 2014/04/08
ぴー
4
自分を変えることも、人を変えることも難しい。それでも、信念を貫き通す姿勢が人を動かすことがある。学ぶことがたくさんありました。2016/05/26
ぽけっとももんが
4
この本は、国際エミー賞を受賞したNHKの「課外授業 ようこそ先輩」の貫戸朋子医師の回をまとめたもの。国境なき医師団の貫戸氏の投げ掛ける問いにこどもたちは真剣に答える。「残り少ない酸素を、助かる見込みのない子に使うかどうか」。つぎに酸素を必要な子がくるかもしれない。でも目の前にいる子を見捨てられない。正解のない問題を真剣に討論する。この回の放送、見たかったなぁ。2015/03/19
みに
3
ディベート一:酸素ボンベを切るか、切らないか/ディベート二:自分なら行くか、行かないか/ノーベル平和賞/安全/戦争/命2013/12/27