感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
58
新しい土地に越して2年が経った。50半ばを迎え庭のガーデニングとまではいかないが、庭いじりやベランダのDIYをしている自分がいる。何故なんだろうと興味深く読んだのが本書。「園芸は平和を維持するための手段」とある? 読み進めると古来から人は過酷な自然条件、猛獣、敵対する部族から手に入れた家、土地を安定した生活空間として囲って具現化したのが園芸の始まりだと感じた。くにがまえの部首はもちろん囲うこと。深い。納得。2020/09/12
明るい果物
2
大学時代の卒論のテーマが庭だったので、面白そうだな、と購入。地誌が好きなので、それぞれの国の庭の歴史やどのような国民性が反映されているのかが書かれているところが面白かった。ただ、それを人に説明しろと言われたらできないし、難しい箇所もあったため、のちのち再読します。「園芸療法士」という資格があるのがすごいなあ。「草食動物に噛まれて組織が傷つけられると反応して辛味を出す。これが防衛反応である。大根のおでんが辛くないのに対し、おろすと辛くなるのはそのためである。」2015/05/10