内容説明
県職を退職後、単身でタイに渡り、自らの意思と資金で農場を建設し、地についた国際協力をすすめる著者の活動はより輝いて見える。その活動を綴った本書は、タイでの日々の暮らしの中から湧きでた実践日記である。文章の隅々から著者のタイの人々へ寄せるやさしさと慈愛を読み取ることができる。
目次
プロローグ 孤独に耐えて
第1章 農村開発の苦闘
第2章 山岳少数民族の支援
第3章 地球環境の問題
第4章 農村青少年の教育
第5章 熱帯に生きる
資料1 谷口農場移転の歴史
資料2 「二十一世紀農場」とは
エピローグ 感謝を込めて
著者等紹介
谷口巳三郎[タニグチミサブロウ]
1923(大正12)年熊本県八代郡坂本村生まれ。熊本県立農業大学校教官を退職後、59歳でタイに渡り、農業指導、青少年教育などに取り組む。90(平成2)年にタイ北部のサクロウ村に約20haの「谷口21世紀農場」を設立。農業技術指導のみならず、タイで現地の農業高校生の受け入れ、エイズ患者・家族支援、地球環境破壊防止の植林など、さまざまな活動に取り組んでいる。98(平成10)年、タイ国立メージョ農科大学から名誉博士号を受ける。01(平成13)年、熊本県近代文化功労者、04(平成16)年、熊本県坂本村名誉村民に。また、タイから日本への研修生の派遣や日本から多数の研修生・訪問団を受け入れるなど、アジアと日本の国際交流を担う人材育成なども積極的に行っている
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