目次
第1章 原地形と谷戸
第2章 武蔵野台の谷戸
第3章 丘陵の谷戸
第4章 崖線の谷戸
第5章 ロイヤルグリーン
第6章 大名庭園と谷戸
第7章 明治・大正の庭園と谷戸
第8章 谷戸の傑作
第9章 谷津につくられた西山荘
第10章 「谷地」につくられた南湖公園―もとより地勢にしたがふ計なり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Teo
1
東京はご存知のとおり武蔵野台地が東京湾の方にせり出してきている土地。武蔵野台地や多摩丘陵の端には谷戸と呼ばれる谷間が出来る。そこを利用して公園や庭園になっている所の話。なかなか面白くてこの本に取り上げられた公園に全部行ってみたくなった。いや、正しくはいくつかの公園については再訪してみたくなった。何しろ以前はそんな見方をしていなかったからだ。この本に取り上げられている公園・庭園は以下のマップにプロットした。http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&msa=2009/01/16
富士の鷹
0
谷戸地形を利用した公園、庭園について地形図、設計図を示しながら、設計と地形から生み出される景観について、筆者の思い入れも込めながら語る目からウロコの書。明治神宮のように数十年~百年の期間で生えている樹木の勢力も移り替わり風景も変わっていくあたりのダイナミックさも面白かった。現在スリバチ地形ブームでもあるが、「谷戸」という切り口もスバラシイ!2013/03/30
はるゆう
0
「谷戸」という原地形を活かして、庭園や公園がどう設計されているのかを述べてある。こうやって読むと、東京都内は起伏に富んだ地形なのだな、と改めて思った。ただ、取り上げられている場所をよく知らないので、ちょっと読むのはつらかった。知らない場所は流し読みで・・・。2010/10/03