内容説明
本書は、特に日本語音声の共鳴を作るための訓練書である。日本語のことばと歌について、同じ音の世界にあって、高低があるということに着目し、音符を利用して共鳴の訓練を行っている。
目次
第1章 日本語の理想的共鳴(日本語のアクセントは高さ;理想的共鳴こそ多様な表現力;日本語のほんとうに美しい共鳴;音声共鳴教育を学校や社会でも)
第2章 発声練習への準備(呼吸の練習;「ん」で鼻に響かせる;な行の練習;ま行の練習;な行とま行で練習)
第3章 発声の基本練習
第4章 アクセントで共鳴練習(「ア」にアクセントがある練習;「イ」にアクセントがある練習;「ウ」にアクセントがある練習;「エ」にアクセントがある練習;「オ」にアクセントがある練習)
第5章 五十音フレーズで練習
著者等紹介
加藤透[カトウトオル]
’30年5月10日秋田県生まれ。’55年秋田大学学芸学部音楽科卒。その後、R.T.M.芸能学院及び東京声専音楽学校にて研さんを積む。チェロを高松茂、小松亥之助、声楽を根本昌夫、長坂幸子、下八川圭介の各氏に師事。公立中学校教諭、私立高等学校講師を勤め、全国の小・中学校の教員対象の講習会等の講師も歴任。一方で在学中の’54年より多岐にわたって演奏、作曲活動を行い、’79年にはミュージカル研究所を開設。これらの活動はテレビ、ラジオでも紹介された。現在、合唱団、劇団のボイストレーナーとして活躍中。指導劇団に「劇団風の子」、「たまっこ座」、「若プロダクション」、「劇団銀河鉄道」、「田楽座」、「劇団道化」他。指導合唱団に「あらぐさ」、「コーラスふらいぱん」、「コールつくし」、「コーラス春日」、「日本語を楽しく歌う会」他。主な作品にミュージカル「愛のピアノフォルテ」。ミュージカル「民謡による ナマハゲ・雪女・その他」。舞踏組曲「ときの踊り」秋・冬・春
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