内容説明
清冽な沢のせせらぎ、谷あいの秘湯、静寂の原生林、風に揺れる雲海の花畑、厳冬の頂…秩父多摩国立公園の主稜線上にそびえる東京都の最高峰雲取山。雲取山荘の主人新井信太郎と、山仲間9人が徹底ガイドする。
目次
1 雲取山へのメイン・コース
2 雲取山への個性豊かなアプローチ・コース
3 雲取山からの下山を楽しむコース
4 雲取山からのびる縦走コース
5 雲取山に連なるバリエーション・コース
6 エッセイ―山小屋の今昔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
12
奥多摩の雲取山メインコース3本とその周辺の個性に富んだコースを紹介する。雲取山荘ご主人達の手になり、登山と対象山域に慣れた人が記す諸注意を始め、とても信頼性の高い一冊。味わい深いコラムも楽しくためになる。出版は98年と自分が大学2年の頃で、当時は山登りはすっかりご無沙汰だったけれどこんなだったかとやや隔世の感あり。もう岡部仙人はおらず、奥多摩小屋もない。そして三条の湯のご主人の若いこと。秩父側の大輪登山口はだいぶ寂しくなり、大ダワ林道は廃道になったことなど20数年の山をめぐる星霜も感じつつ読むのもよい。2021/01/24
きょ
1
初心者で膝が痛い自分には一生憧れのままかもしれない。というわけで山の本が好きだ。三峯はドライブして行ける。霧藻ケ峰は鉄道会社のイベントで行けた。しかし、私には、そこから雲取は遠い…であるから山小屋の御主人が書いたものを読み、ひととき登頂した夢を見る。2013/10/20