内容説明
ペリリュー・アンガウル戦80周年記念刊行。南洋の玉砕戦を自決せずに生還した元二等兵はこの地に移り住み、死の直前まで「戦友の御霊」を守り抜いた。元読売新聞写真記者が語る戦争を背負った男の鎮魂歌。
感想・レビュー
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著者は元読売の写真部記者。南洋パラオの玉砕戦を辛くも生き延びた元二等兵・倉田洋二氏に密着取材をしての写真集。倉田氏は戦前、パラオに移住し職を得ていたのですが、現地召集をされてパラオ戦域にて一兵士として米軍と戦うものの捕虜になります。戦後は、水産関連の仕事を続けるものの戦友への思いから退職後はパラオに移住。慰霊のために奮闘します。天皇皇后陛下(現上皇ご夫妻)が、ペリリュー島に慰霊訪問にこられた時には参列してお言葉を交わしたりもしたそうです。そんな倉田さんの人生模様を写真と文章で安斎さんが記録にとどめた一冊。2024/11/14
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