内容説明
映画・美術・音楽―ジャンルを超えて強烈な作品を生みだすアーティストの脳内Trip。暴力、セックス、夢、死体。謎めいた映像で人々を魅了してやまない著者が、どんなふうに作品が発想されたのかを説き明かし、パワフルに創作する秘訣―長年実践している「瞑想」の効用を語り尽くす。若きクリエイターへの心を込めたメッセージ。
目次
最初のダイヴ
窒息用ゴム製道化服
人生の始まり
アート・ライフ
夜の庭園
幕が上がる
映画
解釈
円環
アイデア〔ほか〕
著者等紹介
リンチ,デイヴィッド[リンチ,デイヴィッド][Lynch,David]
映画監督。画家。ミュージシャン。1946年1月20日モンタナ州ミズーラ生まれ。高校卒業後オスカー・ココシュカに学ぶべく渡欧するが、まもなく帰国。フィラデルフィアの美術学校で習作づくりに励む。1971年アメリカ映画協会の奨学金を得て、『イレイザーヘッド』製作に着手。5年をかけて完成させた同作で映画作家の地位を確立。カリスマ的人気を博す。『エレファントマン』『ブルーベルベット』『マルホランド・ドライブ』でアカデミー最優秀監督賞にノミネート
草坂虹恵[クサカニジエ]
東京生まれ。映画研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
27
邦訳は2012年だが、原著は2006年に刊行されたデイヴィッド・リンチのエッセイ。フィルモグラフィから眺めれば、『インランド・エンパイア』が公開された年である。エッセイとは言っても、本書はリンチが信奉する瞑想法・TMについて多くの人に知ってもらいたいとの意図から書かれている。とはいえ、TMに興味のない読者(ぶっちゃけ、俺もその一人)でも、充分に楽しめる内容になっている。つまり瞑想について、まるで押し付けがましくないのが本書の好感だ。(つづく)2022/04/26
パブロ
9
良く言えば「これまで謎だったリンチの思考法が垣間見られてラッキー!」。悪く言えば「ただの超越瞑想法の宣伝本じゃん!」。私の本音を言えば、リンチ流思考法にしろ、超越瞑想法にしろ、中途半端なシロモノじゃないか、まったく! どこまでシナリオ通りで、どこから偶然なのか。幻想的で悪魔的な映像美をどうやって操作しているのか。リンチ自身の真摯な語りを私はとっても期待していたのです。しかしそんな説明一切なし! う〜ん、死ぬ何日前のフェリーニに会うくだりは感動的なんだけど…。リンチ信奉者だけがありがたがればいい本かも。2012/12/25
nizimasu
7
映画監督のデヴィットリンチが瞑想に傾倒しているのは、知っていたがここまでとは思わなかった。クリエイションの中心に瞑想があり、そこからインスパイアされたイメージが生み出す作品たち。そこには、まさにリンチが憧れていた「アートライフ」な生活がある。かなりうらやましいがそこかかとなく見えてくる苦労もまた、瞑想で乗り越えていく。なんともこれまでのリンチ像とは、まるで違う東洋人的な佇まいににんまりとしてしまった。またブルーベルベットでも観るかな2012/10/08
K.D.N
7
鬼才界の奇才、敬愛して止まないデヴィッド・リンチ監督が本を書いたと知ったその刹那、光速で購入し、音を置き去りにしながら読んだ。アートスピリット並に心を揺さぶり倒し、ぶちかましてくれるんだろうという期待が大きすぎたため、その意味では僕の有り余る熱情はチェレンコフ砲として雲散霧消したが、逆にまともなリンチ監督は新鮮だった!あと、やたら超越瞑想とやらを薦めてた!僕には食わず嫌いが嫌いなきらいがあるので、騙されて実践してみようと思う。それと、文字数が少ないんだから文庫で出して欲しかった。2012/06/13
13km
6
期待していた瞑想法が書かれていない。。。 映画の予告を散々見せられ本編は全く見れなかったような気分になりました。2014/10/27
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