出版社内容情報
【目次】
第1章 人間そのものに学ぶ 統合科学の新たな視点
第1 節 「こころ」「からだ」「文化・社会」の統合科学
1. 現代社会と人間総合科学
2. 人間とは何かという問い
3. 人間総合科学とは─ 「こころ」「からだ」「文化・社会」から人間の総体を理解する
4. 生命の多階層性
第2 節 生命とは何か─ ゲノム・細胞からみた“いのち(生命)”の仕組み
1. 種、個体を決定するDNA・遺伝子・ゲノム
2. 生命の最小単位である細胞
3. 人間は60 兆個の細胞からなる細胞社会をつくる
第3 節 生命活動とは何か─ 生命維持にはどんなシステムが働くのか
1. 生命活動の全体を支えるシステムとは
第2章 人間の「こころ」と「からだ」の統合理解
第1 節 人間総合科学から心身相関の科学へ
第2 節 人間らしさを生む大きな脳
1. 人間らしさの獲得と脳の発達
2. ヒトの社会性の発達と脳
3. 共感を生む神経基盤の基礎
4. 脳の共感システム―「脳の可塑性」と「つながる神経回路」
第3 節 安らぎと結びつきのシステム
1. 狩猟採集生活と共感性の獲得
2. 生理的早産と人間の共感性
3. 子育てと共感
4. 愛着行動と安らぎのホルモン「オキシトシン」
第4 節 ストレスを乗り越えることで進化した人類
1. 人類が獲得したストレスへの適応能力
2. ストレスのダメージから心身を守るシステム
3. 不快感の記憶
4. ストレスホルモンが脳を活性化させる
第5 節 人間総合科学の研究から「こころ」と「からだ」の健康科学へ
1. 幼少期の子どもにとっての「触れ合い」の重要性
2. ストレス適応も安全基地から─適応能力は「氏か、育ちか」
3. 女性の心身の変化、新生児の「こころ」の変化
4. 乳幼児のストレス
5. 人生を左右する愛着、安全基地
6. 安らぎと結びつきのホルモンの役割
7. 出産で変わる母親の能力.
第3章 人間らしさを育んできた「文化・社会」の統合理解
第1 節 文化の多様性の系譜
1. 人類の「人間らしさ」の起源
2. 人類の「集団、家族」から「社会の形成」へ
3. 人類の「文化・芸術性」の起源
第2 節 文明と宗教の誕生
1. 文明の誕生
2. 宗教と人間
第3 節 「文化・社会」からみた人間らしさの系譜
1. 個人行動と社会・制度・コミュニケーション・文化
第4 節 人類の技術革新
1. 技術革新と人類の進歩
2. 産業革命
第4章 人類の進化からみた健康・疾病の予防
第1 節 進化からみた生命
1. 生命進化、38 億年の歴史と「いのちの仕組み」
2. 人類の誕生
第2 節 人間はなぜ病気にかかるのか
1.「 風邪」の進化医学
2. 進化の代償として現れた現代人の病気
第3 節 進化のプロセスで生まれた現代人の疾病
1. がん化の起源
多細胞化/ メラトニン不足
2. ミトコンドリアと病気の関連
3. 脊椎動物への進化と病気
4. 陸上への進出とともに生まれた病気
5. 進化とともに生まれた精神疾患/腰痛・めまい
第5章 人類の未来を創るために
我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか、我々は何を望むのか
第1 節 人間理解が築く未来社会
第2 節 未来の人々の健康を科学する
1. 生命・医療・健康における技術革新の変化
第3 節 「生命」や「健康」のライフプロモーションの時代
1.
内容説明
幸福を追い求め続ける人類―現代社会と肥大した欲求(ミーイズム)。数十億年の歳月を経た生命から学ぶ―「いのち」そのものを問う時代へ。人類誕生以来の「秩序」の大転換時代の到来―科学は人間知を越えるか。いま始まる!よりよく生きるための“人間総合科学”。
目次
第1章 人間・生命の総合的理解とは 人間そのものに学ぶ統合科学の新たな視点(「こころ」「からだ」「文化・社会」の統合科学;生命とは何か―ゲノム・細胞からみた“いのち(生命)”の仕組み ほか)
第2章 人間の「こころ」と「からだ」の統合理解(人間総合科学から心身相関の科学へ;人間らしさを生む大きな脳 ほか)
第3章 人間らしさを育んできた「文化・社会」の統合理解(文化の多様性の系譜;文明と宗教の誕生 ほか)
第4章 人類の進化からみた健康・疾病の予防(進化からみた生命;人間はなぜ病気にかかるのか ほか)
第5章 人類の未来を創るために―我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか、我々は何を望むのか(人間理解が築く未来社会;未来の人々の健康を科学する ほか)
著者等紹介
久住眞理[クスミマリ]
学校法人早稲田医療学園理事長、人間総合科学大学学園長、日本心身健康科学会理事長などを務める。医学博士(Ph.D.)、臨床心理学修士。人間総合科学大学の創立者。大学院にオンラインの通信教育課程・心身健康科学専攻(修士・博士)のほか健康栄養科学専攻、臨床心理学専攻を擁し、学部に人間科学部・保健医療学部を持つ。ベトナム・フンイエン省に東京健康科学大学ベトナムを創設し医療教育の国際展開を図っている。著書多数
久住武[クスミタケシ]
人間総合科学大学学長、心身健康科学研究所所長、日本心身健康科学会会長。昭和大学同医学部リハビリテーション医学診療科特任講師などを歴任。医学博士(Ph.D.)、臨床心理学修士。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。