内容説明
『源氏物語』の作中人物は、どのように考え、話し、行動しているのか。人生儀礼、出産、衣装、食はどのように描かれているのか。『源氏物語』の表現を丹念に追いつつ、他の平安時代の作品とも比較して考察する。
目次
1 『源氏物語』の表現(『源氏物語』の心中表現―「御心の中」「心の中」表現を中心に;『源氏物語』の会話文(一)―会話文の文末表現を中心に
『源氏物語』の会話文(二)―敬意の高い敬語の使用から ほか)
2 『源氏物語』の人生儀礼(『源氏物語』の生誕儀礼―産養を中心に;物語史における元服と裳着―『源氏物語』と『狭衣物語』を中心に;『源氏物語』の算賀―光源氏四十賀と朱雀院五十賀の相違を中心に)
3 『源氏物語』を読み解く(「よしや。命だに」の解釈―光源氏と葵の上、そして紫の上との関係;光源氏と花散里の対面場面;息子の死を悲しむ父―柏木と致仕の大臣 ほか)
著者等紹介
池田節子[イケダセツコ]
1955年東京都生まれ。1977年東京大学文学部卒業。1977年神奈川県立希望ヶ丘高等学校教諭(1979年まで)。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。共立女子短期大学・成蹊大学非常勤講師などを経て、2006年より2020年まで、駒沢女子大学准教授、教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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