内容説明
「宮沢賢治の磁場」とは、熱い信仰的陶酔と、それからの冷徹な覚醒のせめぎあいによるエネルギーによって造られたものであった。
目次
1 宮沢賢治の磁場(「よだかの星」―絶対的な問い;救済としての「童話」―大正十年夏の賢治;「どんぐりと山猫」―ものみな自分の歌を歌う;「やまなし」―聖なる幻燈 ほか)
2 近代日本と文学的達成(若松賤子論―彼岸からの視点;「楚囚之詩」―“うつろな主体”をめぐって;「漫罵」―“共有の花園”の喪失がもたらすもの;明治の“二代目たち”の苦闘―代助・光太郎・朔太郎 ほか)
著者等紹介
中野新治[ナカノシンジ]
1947(昭22)年、山口県生まれ。関西学院大学文学部日本文学科卒。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。梅光学院(山口県下関市)にて、短期大学・大学学長、中学校・高等学校校長、学院長を歴任。梅光学院大学教授を経て、梅光学院大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。