感想・レビュー
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「殺人と性的犯罪」昭和5年、武侠社発行。法医学者が、様々な死因の鑑定方法を紹介するという体だが、出版社の狙いとして、実例を数多く取り上げるよう著者にリクエストしたことは間違いない。その一つ、大正のある年、身重の女性に、やや痴愚のアサリ売が訪れたが、適当にあしらい買ってやらない。男は女性の腹を見て、中に大事なものでもあるのではと妄想。夜半、女性宅に忍び込み、腹を切り裂き、胎児ともども死に至らしめる。だが、いくらなんでも、腹が大きくなる理由は知っていそうなもの。冤罪の可能性あり。2023/02/12