内容説明
第八二代内閣総理大臣。「永田町きっての政策通」として、もっとも「総理・総裁のイス」に近い男と言われながら、その一方で常に「一匹狼」視され、数度のチャンスを逃がしてきた橋本龍太郎氏が、ついに日本のトップ・リーダーの座に登りつめた。住専国会を乗り切り、沖縄・普天間基地返還でリーダーシップを発揮した橋本首相は本格政権の構築に向け、「伝家の宝刀(衆院の解散・総選挙)」を抜く時期にターゲットを絞り始めた。新進党党首・小沢一郎との激しい争闘、政界再編成の蠢きが続く中、橋本首相は21世紀に向け、この日本をどう引っぱっていこうとしているのか。秘話を交えながら、橋本首相の生いたちから、今日までの軌跡に迫る渾身のドキュメント―。
目次
プロローグ 橋本政権ついに誕生
第1章 第十七代自民党総裁
第2章 初当選
第3章 “実力派”への道
第4章 竹下政権をめざして
第5章 蔵相時代
第6章 経世会分裂
第7章 自民党下野
第8章 村山政権