内容説明
ブラジル文学作家マシャード・デ・アシスの代表作、“Memorias Postumas de Bras Cubas”を初邦訳。マシャード・デ・アシス没100周年記念出版。
著者等紹介
伊藤奈希砂[イトウナギサ]
1968年、大阪府生まれ。ブラジル国立フルミネンセ連邦大学留学を経て京都外国語大学大学院修了。ブラジル文学および主として社会学、歴史学、民俗学を基礎としたブラジル地域研究(ブラジル学)専攻。現在、大東文化大学講師、ブラジル民族文化研究センター副主幹、翻訳家
伊藤緑[イトウミドリ]
1972年、大阪府生まれ。京都外国語大学英米語学科卒業。現在は二児の母として、家事、育児の傍ら翻訳業に従事。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キヨム
2
1800年代にブラジルの小説家が書いた物語。タイトルのとおり、「ブラス・クーバス」という、裕福な家に生まれた男が、死んだあと、自分の人生を振り返って自ら書いた自叙伝、というスタンス。短めの159の章から成って、ページ数も、この本で406pと、長いわけではなく、159章の中にはかなり遊びも見られて面白いです。裕福な家に生まれて、甘やかされて育った男ってのは、どこの国でもこんなもんだよなあ、とうんざりしつつも、カーニバルの国というイメージが強いためか、うじうじしていないかんじ。2013/12/16