内容説明
6年半不倫を続け32歳になった蓉子。もう後がない彼女は、3ヶ月後のクリスマスまでに決着をつけたい、と相手の道明に詰め寄る。だが、離婚に同意した妻が出した意外な条件に、蓉子は動揺し…(「その不倫、やめられますか?」)。結婚、出産、更年期etc.ぎりぎりのタイムリミットを迎えた7人の女たちの、切実な闘いを描いた勇気が出る小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction
23
毒吐きます。「何言ってるの? 」という女ばかりで辟易した。あまりにも幼く浅い女ばかりで、絶句。「できちゃった子ども、産みますか?」や「女はいつまでオンナでいられるのでしょうか?」にしても短絡的すぎる。アンタ出産や人生舐めてんの?「胎児ってね、結局は体にとって異物なの」。わからなくもないが、作者は本質をわかっていない。子どもを堕すとか、「仕事なんかいつでもできるけど、子育てはいましかできない」とか、現実を知らないな、と。「ゆったりとした大人の時間が流れた」というラストには愕然、呆然。どこが大人だ!幼稚だよ。2013/12/06
カッパ
21
【538】ぎりぎり大いにけっこうであるがどうだろう?なぜか不幸に吸い寄せられら女達にどこか親近感を覚える。ラストの話が1番希望があるだろうか???女はぎりぎりでもいつでも女?!なんて思った。2017/09/10
なつ
14
本人はぎりぎりかもしれないけれど、ぎりぎりの切羽詰まった感じは読み取れず。間延びしたようにも思えたまま読了。2016/03/18
mari
6
面白かったー!焦ってもしゃ~ない、人と比べてもしゃ~ないとわかっていてもダムが決壊するように不安があふれ出すともう止まらない。その止まらないモロモロがとても共感出来つつ、また観察もしているような感じで一気に読んでしまったわ。2012/08/30
kama89
3
男性には分からない、女性たちのぎりぎりが詰まった一冊です。6年半の不倫…長い!!結婚、出産、更年期…リアルながら最後は、気付いたら清々しい気待ちにまでなります。女は優しく強く、そして自分を大切にしなきゃね。2021/09/22