感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tengen
48
平成8年の講演内容を書き興した「私はこうして作家になった」と旧著「競馬の達人」のダイジェストリメイク版の2本立て。「競馬どんぶり」とかぶる所はありますが別物でした。 そのまま浅田極道作品に出てきそうなキャラクター。どうしてあんな泣かせる小説が書けるのだろう。 好きな作家の1人です。2016/05/02
あふもん
34
浅田次郎氏の本は全く読んだことは無いというか、赤川次郎と間違えることもあるくらいの認識でしかなかったのですが^^;競馬好きの流れからこの本に辿り着きました。なので第二部の競馬のとこから読んだのですが、まぁこれがおもしろい。普通に競馬の読み物としておもしろいのですが、文体がおもしろい。その流れで第一部も一気に読みました。ただ競馬の部分に関しては、競馬に興味ない人も読める、と書いてあるのですが、ボクはむしろ結構専門性が高かったと思うので、なかなかどうかなぁ、という印象です^^;2020/12/08
Tomomi Yazaki
20
子どもの頃から小説家を目指していた著者は、三島由紀夫の死を契機に自衛隊に入る。そして奇しくも市ヶ谷駐屯地へ配属される。そこが小説家としての出発地だった。そしてなぜか裏街道へ。そこでの経験を極道エッセイとして書き、小説家となる。そんな半生の著者は競馬もプロであった。勝負は流れを見ることに尽きるという。運がついてるときはガンガン行き、運が無い時は見(ケン)。でもここで何もしない人は負け組。氏曰く、逃げ先行が絶対有利。それを考慮し、著者が考案したインスタント必勝法。今度やってみよう!2023/03/20
kubottar
19
競馬のエッセイですが、序盤の小説家になるまでの半生が面白かった。学生時代から20年くらい書き続けてようやっと仕事にありつけたんですね。しかし、浅田次郎は苦労を苦労と思わず、「自分は小説家になる」という信念の元、本業であるブティック経営の傍ら毎日小説執筆をしていたわけです。2019/04/21
ayumii
16
第一部は「二足の草鞋」の話。浅田氏は小さい頃から小説家になると決めていたという。それを貫けたところがすごい。第二部は競馬の話。浅田先生がこれほど競馬を極めているとは知らなかった。競馬に関する年間経費を計算するところは笑えた。いや笑いごとじゃない。大多数の競馬ファンの持ち出しの大きさといったら。2020/01/31