内容説明
「おまえを狩りに来た」サラブレッド牧場・椿野ファームの子息である紀一は、二度と会いたくなかった男とドバイで再会する。相手は世界有数の馬主であるアラブの王子・リドワーン。彼との出会いはパリ―凱旋門賞のパーティだった。当時、日本の競馬界を荒らすアラブ勢力が許せず直談判した紀一に、リドワーンは取引として体を望んだのだ。その関係は一度で終わるはずだった。だが、再会したリドワーンは紀一を自国へと攫い、その日から紀一は後宮の一室で快楽の闇へと堕とされ―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
de sang-froid
4
BL。椿野ファームオーナーの息子・紀一(右)はアル=ハーディー・グループ総帥・リドワーン(左)に物申す為、体を使った取引をする。受も攻も共に高慢ちきで傲慢で、美点が無いのによく引っ付いたな。途中攻は人間ぽくなったけど、受は最後まで頑固でかわい気無まま。三日間絶食で裸馬で逃走ってターザンみたいなパワーの持ち主で吹いた。2013/03/03
華緯
3
電子。アラブ監禁もの。同種のお話を読むたびに、この話が頭を過ってた。…とにかく受けが意固地。あっぱれなくらい頑固。攻めの傲岸不遜さも見事で、受けを自分の国まで攫って部下の前で晒すように抱いたりマトモな衣服を与えなかったり牝呼ばわりしたりとこちらも散々;;……だけど、リドワーンの育ってきた環境や立場を知ると、何だか納得してしまう;;…そして、容易に受け入れない紀一がじれったく思えてくる…。2016/10/15
NK
3
作家さん買い。攫われてからの受けがうける仕打ちが、途中で「うぉい!」というものになるものの、それもあさひさん節。超絶上から目線の攻め様の性格や行動が、「ああ、そういう理由か」と納得させてくれるのは嬉しい。ちゃんと理由があるから愛が生れるよね、と。受けがこれまた芯が強くて攻めに負けないところもよし。攻めがワンコ風にジョブチェンジしてからの可愛らしさときたら! 遠距離はどうすんだよーとか思わないではないが、それはそれ。ハッピーエンドで楽しく読めました。最近アラブにはまっててよかったです。★★★☆☆(星3.5)2011/05/30
hinako
2
★3.8 最近あさひさんは作風が変わったような。前よりスイートな仕上がりなってますよね。(「愛を売る男」なんかもそうだけど)途中までかなり強引で、人の話をまったく効かなかった攻が、受の態度に折れてきたら、まあいい人になってびっくり。気が強くて、押せるところはちゃんと最後まで押し通せる受は、見ていて気持ちよかったです。 なんだかあっという間に終わっちゃったけど、まあ、おもしろかったです。2011/06/02
椛
1
またまたあさひさんの強気受け&アラブもの。攻めが自分の性格を自覚して改善していくところがよかった。2015/01/14
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