内容説明
親の遺した喫茶店のマスター・三沢玲人は、過去に関わった凄惨な事件以降、自分は他人と接することが苦手で恋愛ができないと思っていた。しかし玲人は、何かと世話を焼いてくる大学生のバイト・鳥羽秀一だけには心を許していた。ある晩玲人は、酔った鳥羽に抱かれてしまう。鳥羽の熱い気持ちにほだされて身体だけの関係が続くが、過去の事件が玲人を再び臆病にさせて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムＴ
38
そっかー、タイトルのオガクズは『オズの魔法使い』でハートを求めて旅をするカカシ絡みだったのか！大工関係、カブトムシのブリーダー、昆虫の化身ファンタジーなどを想像してたもんで（笑）容赦ないシリアス展開にビックリしたよｗ歪んだ執着という狂気に晒されたトラウマゆえ、心に闇を巣食わせてしまった青年の物語。とにかく主人公・玲人の危なっかしさが半端じゃない！６才年下の鳥羽が保護者意識を持つのも、従姉妹の不思議少女が心配そうに玲人を見つめるのにも納得！！一息つけるラストだけれど、取りこぼしたままの伏線がとても気になる。2011/08/04
りんご☆
11
読了2016/03/17
諏訪 聖
8
再読だけど前回つけてなかった。再読なので最初から受けのトラウマや過去がわかるだけに攻めの愛情が切ない。がっついた年下攻めは萌えるけど甘さとかそういうのは無かった。ラストは攻め視点でも読んでみたい気がする。2013/08/19
cicoppe
6
良かった。夜光花さんの過去作品は私的に？？な題名な事が多いのだがオガクズは読後納得の良い題名だと思いました。妹話が出てきた時点でなんとなく妹の正体を予想しながら読んだらその通りでした。玲人は、年下だけど的確な状況判断ができる攻めに熱烈に愛され過去のトラウマを癒していってほしい。攻めくんは警察からの出頭要請がきて免停になると思う。2014/05/18
maria
5
受も攻もあんまり興味ないタイプなのであんまり興味を持てずに読んでたんですが、途中で明らかになる衝撃の過去。もう攻の恋心なんてどうでもよくなってゴミクズ野郎にイラつきながらそっちの展開が気になって読むスピードアップ。最後が色々おざなりでバタバタ終わっっちゃったというかあの野郎がどうなったのか顛末が書かれてなくて気になる。全体の印象はぼんやりするけど、展開が衝撃的なのだけは印象に残りました。2013/02/09
