内容説明
『ファーブル昆虫記』著者のメッセージ。見ることは知ることだ。昆虫を愛し、自然と親しみ、独り学び続けた、ファーブル。いのちの本質がわかる言葉。
目次
1 昆虫の章
2 田園の章
3 鳥と植物の章
4 科学と数学の章
5 懐旧の章
6 独学の章
著者等紹介
ファーブル,ジャン・アンリ[ファーブル,ジャンアンリ] [Fabre,Jean‐Henri Casimir]
1823~1915年。南フランスのアヴェロン県に生まれる。博物学者。教員生活のかたわら、南フランスの自然のなかで昆虫の行動観察に打ち込んだ。その研究成果は後年、『昆虫記』(1879~1907年)にまとめられて、彼の代表作となった
平野威馬雄[ヒラノイマオ]
1900年‐1986年。東京市赤坂区(現・東京都港区)に生まれる。詩人・フランス文学者。暁星中学、逗子開成中学、東京外国語学校、京都帝大などで学び、上智大学でドイツ哲学を修めた。若くして文筆活動を始め、詩人として同人誌「青宋」を主宰した。J‐H.ファーブルに関する訳書、著書も多い。アメリカ人の父、日本人の母の間に生まれたことから、戦後は混血児問題に深く関わって、混血児を支援する「レミの会」を組織した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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昆虫の章:だれも知らない虫が真の値打ちをもっていることがある 田園の章:おまえのあらまる慈しみから、なんと豊かに多くの籠をみたしてくれることであろうか 鳥と植物の章:野のさち・山のさちはわれわれの制作物である。けれどもけっしてわれわれの所有物ではない 科学と数学の章:光明にかがやく真理に到達するまでには、長い間、手さぐりで闇の中をさまよわねばならぬ 懐旧の章:このぎこちないゴオル名は、おろかものをほほ笑ませ、賢き者に物を思わせる 独学の章:まちがいのない話をするには、熟知したことからのみ出発すべきである2021/10/20