内容説明
人は幼少期の経験に一生を左右される。子ども時代をいかに乗り越えて大人になるのか。アドラーが、乗り越えるべき人生を科学的に解明した勇気の書。
目次
何が人の「生き方」を決めるのか
他人より上に立ちたい人の心の奥―「劣等コンプレックス」について
自分を大きく見せたい人の傾向―「優越コンプレックス」について
「ライフスタイル」は幼年期に作られる
「古い記憶」が教えてくれること
「立ち振る舞い」が伝えること
「夢」にはどんな意味があるのか
問題のある子どもたちへの対処法
彼が人づき合いができない理由
コンプレックスはなぜ生まれるのか
恋愛と結婚で大切なこと
子どもの性とどう向き合うのか
終わりに
著者等紹介
アドラー,アルフレッド[アドラー,アルフレッド] [Adler,Alfred]
1870年~1937年。オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。フロイトおよびユングとともに現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立し、個人心理学を創始した。実践的な心理学は、多くの人々の共感を呼び、アドラーリバイバルともいうべき流行を生んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Jas
5
うーん、翻訳がいまいちなのか、どうなのか。明快ではない気がして、途中からパラパラ読み。書かれた時代のせいもあるのだろうけど、今なら発達障害を疑うような子たちのお話も出てきて、なんだかなぁ。2020/11/22
こけこ
3
「何一つ無駄なものはない」この一言だけでも元気になれる。自分が落ち込んでいるときに、人生の先輩に「大丈夫だよ」って言ってもらっているような安心感に包まれた。2025/02/06
ともブン
2
1929年といえば世界恐慌の年だけど、この時代に書かれた本なので所々現代と離れていると感じた。 同性愛はまだ病的なものとして捉えられており、また子供を持つことがさも当たり前で、複数の兄弟姉妹がいる前提で性格づけがなされていると考えられている。 しかしながら、劣等コンプレックスや優性コンプレックスのバランシングについては参考になった。 個人の問題は本質的には人付き合いの問題であり、健康と協調的な振る舞いにつながりがある、という考え方は一理ある。2020/08/29
Dice/K
2
うーん、読みにくい。。もとより解釈が難しいアドラー心理学の直訳なので、読みやすく整理されている「嫌われる勇気」を期待すると辛いかな。とはいえ、原著に近いこともあり、劣等コンプレックスや優越コンプレックスに対する考え方を起源を知れるので、詳しく知りたい方は読んでもいいかも。なお、「女性たちが男性に対して劣等感を抱いているという現状が、文化の失敗を示す」というのは確かにそうかも。いや、実際にどうかはさておき、そも話題が出る時点でさ2020/11/07
yoshiko
1
夢や立ち姿でその人を判断する材料になるとか、ステレオタイプ的な話は、現代では話半分の読み物でしか通用せんよな。あと精神病は人の気を引くためのもの、も言ったら怒られる(その側面もあることはわかるけど)しかし、女性観、結婚観、性教育。この時代にこんなこと言ってたのかあ、と関心するばかり。古い心理学の専門書とは思えない読み易さフランクさだった。あとは相変わらず耳が痛い話が多い。「結婚は、2人が性格上の欠点をみとめ、平等に共同作業を行うもの」ラインマーカーを引きたい一文でした。2024/01/23