目次
第1章 ものは必要な量だけあることが美しい
第2章 身辺を整理して軽やかに暮らす
第3章 服は持たない
第4章 人間関係の店仕舞いをする
第5章 食べ物は使い切り食器は使い込む
第6章 家族を介護し、始末する
第7章 お金はきれいに使い尽くす
第8章 人はそれぞれの病気とつき合い生きる
第9章 死ぬときは野垂れ死にを覚悟する
第10章 人生の優先順位を決める
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931年東京生まれ。作家。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』(筑摩書房)が芥川賞候補となり、文壇にデビューする。1979年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。2003年に文化功労者。1972年から2012年まで、海外邦人宣教者活動援助後援会代表。1995年から2005年まで、日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
61
曽野綾子さんとても頭の良い人でもう80代も半ばを超えたと言っても頭脳はしゃきしゃきですね。この本はこれまで発表されたものの中から「もの、お金、家、人付き合い、人生の後始末」について書かれたものを抜粋してまとめたものですが、この潔さにはほれぼれします。延命治療は望まない。安楽死も誰かを自分の死に立ち会わせるのは気の毒だから望まないという。寿命が来て死ぬのが一番。老いを受け入れ、モノを減らしていき、お金も残さずきれいさっぱりと死んでいこう。まずは物を捨てなくちゃ。2018/02/25
Yunemo
33
ここまで潔く生きられるものなの、との想いに。品物は一つ買ったら一つ捨てる、理解はしてますが。本も同じ感覚?只々驚くのは肉筆原稿までをも捨ててしまうこと。確かに自身にとっては不必要。一日に必ず一個、何かものを捨てる。この習慣を終活以前に出来たら、ほんとにきれいさっぱり自身の後始末が出来るもの。料理と小説があれば一生退屈しない、確かに、生活費を稼ぐ算段をしなければ。展望は持つものの、もう少し現世での付き合いに翻弄されながら生きていこうかな。何てことを実感して。もういつ死んでもいい老後、この境地に行きつくまで。2018/03/11
ごへいもち
22
なるほどと思ったことはコメントに2018/11/10
ぱぴこ*2
22
曽野綾子さん、揺るぎない生き方をされている尊敬すべき女性。芯の通ったぶれない強さ。かくありたいと強く思う。「明日、最期の日がきてもいいように、今日一日を自分らしく生きなさい。もう何も失うものはないのだから」こんな生き方がしたい。【図書館本:63】2018/10/20
aloha0307
21
ベストセラー夫の後始末』は未読ですが本書は曽根さんご自身のもの、お金、家、人づき合い等の”後始末”(この言葉をかなりの斟酌&思索をもって使われています)について語られます。曽根さんはなんて清廉で、慎ましい方なんだろう。「切り捨てることの辛さを知ると、切り捨てられても怒らなくなる」「人生の舵を取ってきたのは己だと思える人は、そのとき その人生を敢然と手放せるはずである」etc.家族のため以外には生きる目的を失いかけ、かといっていつ死んでもとは達観できぬ…己の生き様はまーだまだ浅薄だ。そう思えて仕方ないよ..2018/07/01