内容説明
周から商へと、中国易姓革命の戦火はさらに熾烈をきわめる。軍師太公望こと姜子牙を擁する西岐軍は、打倒紂王の旗のもと、諸候会盟の地、孟津へとばく進する。息つく間もなく現れる仙人、妖怪の戦術、宝貝(秘密兵器)に、哀れ天命を背負う武将たちの魂魄が、あいついで封神台へ飛んでいく。人界、仙界入り乱れての大混戦の中、都朝歌に迫った姜子牙は、妲己を殺し、ついに紂王を追いつめた。稀代の昏君の命数もここに尽きる。驚天動地の中国奇書、いよいよ大団円。待望の完結編。
感想・レビュー
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アカツキ
12
姜子牙は金台で将に拝され、ついに紂王を討つために挙兵する…。あの人この人があっさりばっさり殺されていく。タイトルで死を予告されたり、ぽっと出に瞬殺された準主役級のあの人にポカーンとしたり。そういう容赦のなさが面白味でもあるけれど、さすがにあの人はもうちょっと納得できる強敵なり場面が欲しかったな。戦いは楊戩と哪吒がいればいいのではとか何だと思うところは色々あるけど、なんだかんだで面白かった。2024/04/26
ton
2
やっと読み終えたーーーーー! 気の遠くなるような繰り返し作業(封神計画)が漸く完了。っていうか全部楊戩が戦えばいいやん。ってぐらい楊戩無双。「天命だから(落命も)仕方ない」等の凄まじい割り切り振りとか若干卑怯にも思えなくない崑崙メンバーズの戦闘シーンとかもうなんかとりあえずすごい世界観じゃった。2018/06/05
れじーな
0
長かったです。最後はもう読み切ろう、という思いだけでページを捲りました。完結ということで最後、敵味方関係無く仙人達が封神されていきました。神仙の戦いを経て、人の世が始まる、ある種の創世神話になるなぁ、と思いました。けれど、実はこの商王朝も実在していた、という中国の歴史に感嘆です。