内容説明
千年の狐の精、妖妃妲己を迎えた紂王は暴虐の限りを尽くし、都朝歌を恐怖に陥れる。中国古代王朝、殷はまさに滅びようとし、太公望こと姜子牙を軍師に迎えた西岐軍は、昏君紂王を倒し、周王朝樹立のために結集した。人間界で繰り広げられる易姓革命に奇想天外な戦術を持つ仙人たちが活躍する。妖術が激突し、宝貝(秘密兵器)が炸裂る仙界人界入り乱れての大殺戮戦。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
13
紂王は女媧の廟で聖像の美しさに心奪われて詩を残すが、女媧は神明を穢されたと激怒。妖魔を呼び寄せると紂王を惑わせて周の武王に討ち取らせるよう命令する。紂王は妖狐が入った妲己にベタ惚れ、残虐非道な行いを重ねるように…。大雑把なあらすじは知っていたけれど、こんなに面白いものだったとは。もっと早くに読めば良かった。所々に笑いどころがあって、好きなのは紂王と比干の怜悧心をめぐるやりとり、元旦の黄飛虎一家に悲劇が襲った時の会話。色々酷くて笑える。2024/04/05
紙魚
2
社会的地位があり教養もある人物ほど、現実よりも儒教的ルールを優先する社会というのは凄まじいね。あと、日本だと国を滅ぼした大妖怪扱いの妲妃が小物っぽく書かれているのが意外でした。2018/07/16
れじーな
0
完訳と銘打ってあるだけあって、非常に漢文でした(苦笑) 何故、ダッキが紂王をたぶらかさねばならなかったのか、その謎が最初に描写してあって、なるほど! と思いました。表紙の人物はPSゲーム版の登場人物と同じ服装をしているようです。




