内容説明
未完の革命としての戦後民主主義…政治学者内山秀夫の遺したもの。
目次
第1章 自画像あるいは私の精神史
第2章 政治学を語る
第3章 未完の革命としての戦後民主主義
第4章 一身にして二生・一人にして両身―福沢を座標軸として考える
第5章 沖縄、沖縄の人々、そして私たち
第6章 追悼―同学の師友を偲んで
第7章 社会を凝視する“時評”―憲法、戦争、教育
第8章 エッセー
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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リベラリズムは世界を悪くしない精神を意味する(024頁)。理と情は補強し合って、人間一人ひとりに 自然に(傍点)生まれて死ぬ人生をこそ保障する社会を創作する作業に参加するのが、人間の歴史(027頁)。市民という範疇が社会の全成員を覆いつくした時、普遍的存在たることをみずからその運命とした市民社会が完成。大量の血が流れ、人間であるための代償として 貴重に(傍点)思いしらねばならない(058頁)。意味深い表現だと思う。未知とは無知とは違う(110頁)。社会科学は本質的に批判の学。2015/07/17