内容説明
戦争体験者ですら忘れかけている記憶をいかに掘り起こすか、また戦争体験のない戦後世代にいかにして継承し、それをともに分有しうるのか、その先にある戦後世代の責任と倫理を喚起すべく平和を希求して書き続けている作家の作家論・作品論。
目次
第1章 目取真俊の世界(作家の紹介;主たるテーマ ほか)
第2章 「水滴」論(物語の展開;戦争神話と徳正の戦争話 ほか)
第3章 「風音」論(頭蓋骨をめぐる様々な異相;沖縄の村人達にとって頭蓋骨の持つ意味 ほか)
第4章 「魂込め」論(アーマンとは何か;“記憶”の回帰 ほか)
結論(戦争の捉え方;語り方の特徴 ほか)
著者等紹介
ブーテレイ,スーザン[ブーテレイ,スーザン][Bouterey,Susan]
ニュージーランド生まれ。ニュージーランド国立カンタベリー大学文化言語学部学部長。専攻・専門:日本近現代文学、特に女性作家、沖縄文学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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