内容説明
戦前・戦中の困難な時代に抗しつつ『火山灰地』『夜明け前』などの舞台をとおして新劇運動の先端を切り開き、獄中にあっても非転向を貫いた久保栄の不屈の芸術的・理論的水準を示す記念碑的な演劇・演出論、獄中日記を収録する。
目次
1 「火山灰地」をめぐって(掌のなかの自叙伝;こういう戯曲は書きたくない。 ほか)
2 カブキと新劇(大衆劇とインテリゲンチャ;脱皮せよ、左團次 ほか)
3 新ファウスト考(神と悪魔;歴史的ファウスト ほか)
4 舞台のうえの「遺産」(「夜明け前」演出おぼえ書;「夜明け前」の稽古場で ほか)
5 日記から(演劇時評に代える日記抄―一九三九(昭和十四)年九‐十一月
戦中日記抄―一九四二(昭和十七)年一‐五月)
著者等紹介
久保栄[クボサカエ]
1900~1958。所属した劇団、築地小劇場、新築地劇団、左翼劇場、新協劇団、前進座、東京芸術劇場。並びに劇団民藝に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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