内容説明
榎本武揚らが叛旗をひるがえした、いわゆる“箱館戦争”とは何だったのか。どのような政治的・経済的要因がからまり、どういう権力と権力がぶつかりあい、一体誰が犠牲になったのか。現在の支配体制の礎となった官賊の戦いの本質を描ききった歴史劇の古典的名作。
目次
一之巻 箱館八幡祭
二之巻 徳川脱走艦隊
三之巻 民兵新徴募
四之巻 薩長箱館攻
五之巻 官賊和議
感想・レビュー
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あきら
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よみごたえたっぷりの戯曲。 上演したら、4時間を越えるんだろうなぁ。 今、上演するとしたら、 ハードルが高いんだよなぁ。 女優の役は、1つ。 あとはたっぷりの、男。 『日本の気象』『林檎園日記』と上演したので、 読んだみた。 函館、五稜郭の戦いを描いた作品。 オランダで海洋学を学んだ榎本武揚をはじめ、 フランス式の戦い方で、 五稜郭を攻め、 その後の治世も、 民主制に近づく方法を選ぶ。 しかし、その実態は・・・。 暗躍する外国人たち、 商人、 新しい時代の幕開けに希望を抱く、 漁民や農民や下級武士たち2008/05/02