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内容説明
エッセイ25篇を収録。
目次
何故書くか
あまりに近代文学的な
三冊の本と三人の人物
農業綱領と『発達史講座』
歴史のかたちについて
還元的リアリズム
アンドロメダ星雲
永久革命者の悲哀
単性生殖
踊りの伝説
存在と非在とのっぺらぼう
闇のなかの思想
夢について―或いは、可能性の作家
アンケート
原民喜の回想
〔ほか〕
著者等紹介
埴谷雄高[ハニヤユタカ]
1909年12月~1997年2月(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakagawa
4
埴谷雄高氏のエッセイ集。彼は戦前から日本共産党に入り左翼だった人である。私は左翼はあまり好きではないが、興味が出たので読んでみた。柄谷行人氏、花田清輝氏、丸山真男氏、三島由紀夫氏、スターリン、毛沢東、吉本隆明氏などの人物も出てきて面白かった。やはり左翼だろうが保守だろうがこの世代の人の思考は深いなあと感嘆した。保守も劣化したが左翼もかなり劣化している。彼の死霊という作品は一度はいずれ読んでみたいと思う。2017/08/01
のうみそしる
1
近寄りがたく、まったくわけわからんこと考えてる人と思っていたが、まあその通りだった。存在がいまや私たちを侵食している。ある、ということ。それを意識してる主体。あらしめているのは存在か? ならば非在ではなく、のっぺらぼうの瞬間に気づけるか。難しい。永久革命者。サーヴィス魔。蟄居イメージの埴谷さんだが、文学者たちとの頻繁な交遊があったんだね。2024/07/18