内容説明
重要なことは、権力の中心から離れ、疎外された立場にある人たちが、権力状況を自分の力で変えることが出来るものとしてとらえ、変えようとする意思を持つことである。人間の尊厳がより尊重されるような社会を次の世代に残すためには、権力状況の中で疎外されている人たちの声が影響を持ち得るように状況を変えなければならない。
目次
1 「議論の本位を」
2 平和志向の視角から
3 世論・集合的記憶・ナショナリズム
4 対話の中で考える
5 折にふれて思う
6 本をめぐって
著者等紹介
石田雄[イシダタケシ]
1923青森市に生まれ、「学徒出陣」から復員後1949東京大学法学部卒業。同学部助手を経て1953東京大学社会科学研究所助教授、1967より1984まで教授、この間78‐80の間所長。1984‐89千葉大学法経学部教授、1990‐96八千代国際大学教授。なおこの間1962‐63ハーバード大学調査研究員。1965ハワイ東西文化センター高級専門員。1971‐72エル・コレヒオ・デ・メヒコ客員教授。1974オックスフォード大学・セント・アントニイズ・カレジ客員教授。1976‐77アリゾナ大学客員教授。1978ダル・エス・サラーム大学(タンザニア)客員教授。1981‐82ベルリン自由大学客員教授。1985‐86西ベルリン高等学術研究所員。現在、東京大学名誉教授
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