目次
第１章 今、なぜ古典なのか―二十一世紀を切り拓く知恵の源泉を求めて
第２章 世間通になるために―「人間社会のメカニズム」の根本とは何か
第３章 人間通になるために―人間性に潜む“本質”を読み取る秘密
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブトムシ
15
世間通になるために読みたい本。「イソップ寓話」「論語」「ジュリアス・シーザー」「プルターク英雄伝」「三国志」「悪霊」人間通になるために読みたい本。「チャタレー夫人の恋人」「この世の果て」「ラ・ロシュフコー箴言集」「マイ・シークレットライフ」「日本文化史研究」。書誌学者の読書案内。これらの本のエッセンスを紹介している。「ラ・ロシュフコー箴言集」が、お薦めである。ラ・ロシュフコー(1613~80)の箴言は、愛・友情・勇気などの美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある断言であばき、読者を挑発する。
カブトムシ
14
「この一冊は、欲の深い人のために書いた本である。つまり、何かを読むのに貴重な手間をかけた以上は、必ず効果(もと)をとらねばならない、と考えておられる方々に向けた本である。すなわち、人生の持ち時間をできるだけ有効に使いたい、と願っておられる方々を念頭においた本である。言い換えれば、書物を読むという労力は、そこから何らかの栄養分を摂(と)るための収益行為であると信じておられる方々の前に、『人間通(にんげんつう)』、『世間通(せけんつう)』というテーマに関して、そっと差し出す本なのである。」(「まえがき」より)
