内容説明
ぼくが8歳の夏、戦争で父さんも母さんも死んだ。第3回全作家文学賞受賞作品。
著者等紹介
大川龍次[オオカワリュウジ]
本名・大津庄太郎。1937年広島県生まれ。中央大学卒業後、大手電気メーカーに勤務。1983年広告代理店を設立、代表取締役、マーケッターとして活躍。「暗い森」で第3回全作家文学賞受賞、「ブナの木の下に」で第3回森田雄蔵賞受賞。随筆「母の死」で日本作家クラブ随筆賞受賞。日本ペンクラブ会員、全作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roomy
18
ライブラリー本。暗い森、一編だけの本でした。感想は単行本のほうで。2014/03/25
yamakujira
3
伸夫は戦時中の広島に暮らす小学生。2年生への進級を前に、郊外の知人のもとに疎開させられる。終戦を待つうちに、原爆で父母が死んだ。伯母に助けられて、ふたりの姉と暮らすも、2年後に原爆症で長姉も他界する。そんな悲惨な家族をたんたんとえがく。でも、疎開先の知人も伯母も親切で、生活に困る様子もなく、悲しいけれども不幸でもなさそう。早すぎるにしても年齢の順に逝ってるからね。幼い娘を亡くした上に、原爆症に襲われた長姉がいちばんかわいそう。わずか81ページの文庫本、不思議な作品だな。 (★★★☆☆)2015/02/28