内容説明
ドストエフスキーは時代とともに、貌が変わる。その変化に正面から向き合い、鋭利なテーマを投げ続け、文学の変容と存在意義を問う著者の的確な批評。
目次
第1章 日本近代文学の“終焉”とドストエフスキー(二葉亭四迷とドストエフスキー;二葉亭四迷と夏目漱石;横光利一の『純粋小説論』と小林秀雄の『私小説論』)
第2章 「ドストエフスキー体験」という問題―“アポリア”としての小林秀雄をめぐって(『ドストエフスキーの生活』(39年)を読みなおす
森本敦生氏の『小林秀雄の論理―美と戦争』(02年)について
前田英樹氏の『小林秀雄』(98年)について ほか)
第3章 「感想」―「書評」と「回想」(「書評」―「『悪霊』神になりたかった男」(05年・亀山郁夫著)について
「回想」―ドストエフスキー研究者―新谷敬三郎先生へのオマージュ)
著者等紹介
福井勝也[フクイカツヤ]
東京都に生まれる(1954年1月)。中央大学法学部卒業。東京都庁勤務を経て、92年より自営業(旅行業)。著述業、文学研究のほか、東洋運命学研究(実占)。ドストエーフスキイの会会員(運営委員)。同、「全作品を読む会」(世話人)。読書会著莪(日本近代文学)会員。観幾会(東洋運命学)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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