交通事故―後遺障害等級獲得マニュアル

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  • サイズ B5判/ページ数 531p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784876997480
  • NDC分類 681.3
  • Cコード C2036

出版社内容情報

主治医・弁護士もご存知ない!?
「事故110番」の相談活動から生まれた他に全く類を見ない部位別後遺障害等級100%獲得法。
被害者・医師・弁護士・行政書士・司法書士・公共図書館 必携
<全ページオールカラー>

◆ はじめに ◆

 人身交通事故は、1年間に117万件も発生しています。
 これらの人身事故は、被害者が怪我をすることから始まったのですが、その怪我をそっちのけで、やれ加害者の誠意だの、保険屋さんの対応だのと議論されていることが少なくありません。しかし、兎にも角にも怪我をしたのですから、どうやって治していくのか? どこまで治るのか? どのくらいで治るのか? ここから始まれなければ解決の軌道には乗りません。
 そして、被害者にとって、自賠責保険や任意保険の支払基準に精通することも必要な知識ですが、損害の主要な枠組みは、実は後遺障害等級で決まるのです。後遺障害部分の損害が全体の85%以上を占めているからです。

 このように考えて、交通事故110番は、平成12年にホームページを立ち上げました。以来私は、20年間にわたる保険調査員活動の経験を生かし、無料相談と後遺障害診断書の分析・添削の仕事に専念してきました。交通事故外傷や後遺障害は被害者ごとに千差万別ですが、様々な経験を繰り返しながら、学習を積み重ねてきました。
 その結果、交通事故110番のホームページは、その年にはヤフーで検索数のトップの地位を獲得、翌年にはNPO法人の資格を取得し、現在に至っています。この度、これまでの活動の集大成として、持論の後遺障害等級獲得マニュアルを世に送り出すことになりました。

 本書は、交通事故110番が、実際に被害者に同行して後遺障害診断を受け、後遺障害等級を獲得してきた豊富な経験則をもとに作成しており、他に類をみない実戦的なアプローチとなっています。
 本書では、 予想される後遺障害等級、 症状固定の時期、 後遺障害の立証方法や検査方法などに力点を置いて、説明を行っています。また、交通事故で予想される外傷傷病名と予想される治療方法や、部位別後遺障害等級の詳細を説明しています。これにより、部位別、傷病名別から、後遺障害等級を引き出すことができます。更に、件数の多い頚腰部捻挫と立証の困難な高次脳機能障害については、よりていねいに説明しています。

 本書をご利用いただくことで、受傷直後から、症状固定時期や予想される後遺障害等級について精度の高い把握が可能となります。正に、後遺障害等級獲得マニュアルとしてご活用をいただきたいと考えております。

特定非営利活動法人 jiko110.com 「交通事故110番」
代表理事 宮尾 一郎


≪後遺障害とは?≫

 後遺障害とは、「永久に治りきらない疾患」です。交通事故の場合は自賠法で、1~14級の140種が規定されています。事故受傷後6ヶ月を経過すれば、いつでも申請できます。その時点で主治医に後遺障害診断を作ってもらい、加害者の加入する自賠会社に届けます。認定は調査事務所が行い、およそ40日で等級が認定され、保険屋さんから通知がなされます。
 後遺障害部分の損害は損害賠償の85%以上を占めますから、等級の獲得は賠償請求のクライマックスともいえます。問題は、被害者はもとより、医師も弁護士も後遺障害の仕組みについて余り詳しくないことです。ですから、被害者自身が学んで、開拓していく必要があるのです。


≪5つの特徴≫
 ひた隠しに隠されている後遺障害等級に関する情報を一挙に公開!
 外傷のすべてをイラスト、フルカラーで解説、症状固定時期と予想される後遺障害等級に迫る、全国で初めての画期的な完全マニュアル!
 最大勢力の頚腰部捻挫、立証の困難な高次脳機能障害については、特に念入りに説明!
 H16年7月、30年振りに改訂の労災保険障害認定基準も詳細に説明!
 認定に必要な書式の全てを収録したCD-ROMを添付!


≪もくじ≫

1章 後遺障害とは?                 
  後遺障害総論を説明しています。
2章 部位別後遺障害等級
眼、耳、鼻、口、神経系統、醜状、胸腹部、脊柱と体幹骨、上肢、下肢の総論と後遺障害等級を説明しています。
3章 後遺障害等級認定の三原則
  併合、相当、加重を説明しています。
4章 部位別傷病名と後遺障害等級の説明
頭部、頚・腰部、上肢、下肢の代表的な交通事故外傷を説明しています。
 頭部外傷の傷病名
頭蓋骨骨折/脳実質の損傷/びまん性軸索損傷/急性硬膜外血腫/急性硬膜下血腫/慢性硬膜下血腫/外傷性くも膜下出血/脂肪塞栓/植物状態/脳死/PTSD/脳神経損傷・総論/脳神経損傷・嗅神経損傷/脳神経損傷・視神経損傷/脳神経損傷・動眼神経麻痺/脳神経損傷・顔面神経麻痺/脳神経損傷・聴神経損傷/外傷性てんかん
 頚・腰部外傷の傷病名
頚椎捻挫・総論/頚椎椎間板ヘルニア/脊柱管狭窄症/縦靱帯骨化症(OPLL)/胸郭出口症候群/頚肩腕症候群/椎骨脳底動脈血行不全症/上位脊髄損傷(C1~C2)/腰椎椎間板ヘルニア/脊髄損傷/肩関節周囲炎/腕神経叢損傷/変形性脊椎症/バレ・リュー症候群/脊椎分離・すべり症/脊髄空洞症/中心性脊髄損傷/低髄液圧症候群/仙腸関節機能不全/胸・腰椎の圧迫骨折/胸・腰椎の破裂骨折/非骨傷性頚髄損傷
 上肢の外傷の傷病名
鎖骨骨折/肩甲骨骨折/肩関節脱臼/肩鎖関節脱臼/胸鎖関節脱臼/腱板損傷/上腕骨近位端骨折/上腕骨骨幹部骨折/上腕骨遠位端骨折/上腕骨外顆骨折/Volkmann拘縮/肘関節脱臼/肘頭骨折/肘部管症候群/変形性肘関節症/橈・尺骨骨幹部骨折/橈骨頭・頚部骨折/橈骨遠位端骨折・Colles骨折、Smith骨折/橈骨遠位端骨折・Galeazzi脱臼骨折/月状骨骨折/舟状骨骨折/手根不安定症/手根管症候群/正中神経麻痺/橈骨神経麻痺/尺骨神経麻痺/TFCC損傷/Monteggia脱臼骨折/ズディック骨萎縮/反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)/手指の切断
 下肢の外傷の傷病名
股関節脱臼骨折/変形性股関節症/大腿骨頭頚部骨折・内側骨折/大腿骨頭頚部骨折・外側骨折/大腿骨骨幹部骨折/大腿骨顆部骨折/膝蓋骨骨折/半月板損傷/前十字靱帯損傷(ACL)/後十字靱帯損傷(PCL)/内側側副靱帯損傷(MCL)/骨盤骨折/コンパートメント症候群/足関節捻挫/脛骨顆部骨折/脛骨・腓骨骨幹部骨折/腓骨神経麻痺/坐骨神経麻痺/足関節果部骨折/距骨骨折/踵骨骨折/足根管症候群/腓骨筋腱脱臼/アキレス腱断裂/リスフラン関節脱臼骨折/中足骨・足趾骨折/Morton病
5章 部位別後遺障害等級の獲得法
 高次脳機能障害の後遺障害等級獲得法
理想的な後遺障害診断書/理想的な日常生活状況報告表
/実際に1級1号を獲得した後遺障害診断書および日常生活状況報告表/実際に2級3号を獲得した後遺障害診断書および日常生活状況報告表/実際に3級3号を獲得した後遺障害診断書および日常生活状況報告表
 頚・腰部捻挫の後遺障害等級獲得法
頚部捻挫で12級12号を獲得した後遺障害診断書/頚部捻挫で14級10号を獲得した後遺障害診断書
6章 労災保険・障害認定基準の改正


CD-ROM
すぐに使える
各種書式集

1 頭部外傷後の意識障害の所見
2 日常生活動作検査表
3 脳外傷による精紳症状等の具体的な所見
4 眼科の各種検査所見等について
5 日常生活状況報告表
6 念書
7 そしゃく状況報告表
8 脊髄症状判定用
9 神経学的所見の推移について
10 ギボンズRSDスコア表
11 インポテンツについての所見
12 膝関節の動揺性について照会・回答
13 交通事故後遺障害診断書
14 交通事故後遺障害診断書(歯科用)

内容説明

もう、保険屋さん・弁護士にお任せする時代ではありません。被害者自身が学習し、実利を獲得する―この観点に立って本書はまとめられています。ひた隠しに隠されている後遺障害等級に関する情報を一挙に公開!外傷の全てをイラスト、オールカラーで解説、症状固定時期と予想される後遺障害等級に迫る、全国初の完全マニュアル!最大勢力の頸腰部捻挫、立証の困難な高次脳機能障害については、特に念入りに説明!H16年7月1日、30年振りに改訂された労災保険障害認定基準も詳細に説明!認定に必要な書式の全てを収録したCD‐ROMを添付。

目次

第1章 後遺障害とは何か?
第2章 部位別後遺障害等級
第3章 等級認定の3原則
第4章 傷病名と後遺障害
第5章 実戦的後遺障害等級獲得法
追補
付録 すぐに使える各種書式集

著者等紹介

宮尾一郎[ミヤオイチロウ]
NPO交通事故110番代表理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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