目次
１ 従軍慰安婦だったあなたへ
２ 日中戦争で戦死した大阪生まれの英霊の声
３ 井上式『私語研究序説』
４ 花の色は移りにけりな
５ よかったですね
６ どうすれば大詩人になれるか
７ ヴェニスの貞操帯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
36
詩。日中戦争に従軍した作者が、そのときの体験をもとに書いた詩。反戦がテーマ。詩人だけあって選び抜かれた言葉が胸をうつ。2016/03/16
ナチュ_ラルトン（仮）
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戦地で敵を撃ち殺す日々のなかで、唯一の生きる希望が若く美しい女性を抱くことだった。時は流れ、あのとき愛した女性たちも年老いて、いま、著者の目の前で涙を流して訴えているーーー。戦争関連の作品のほか、大学講師として、1人の男性として、さまざまな視点で描いた作品が収録されている。著者はこの詩を書いたとき７０歳前後だったと思われるが、いい意味で若者のような感性をもっている。（その年齢でフェミニストを自称できるなんて！）「時を超えても色あせない作品」という言葉がよく似合う、そんな詩集だった。2013/06/04
