ものの人類学

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  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784876989966
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C3039

内容説明

“モノが主人公”の人類社会論は可能か?熟練の逆説、ものの介入、記号的なものの物質性、アフォーダンス等々―斬新な方法・視点と溌剌とした議論が生み出す鍵概念が、人類学の新しい可能性を示す。

目次

第1部 「もの」の生成・消滅・持続(かたち・言葉・物質性の間―陝北の剪紙が現れるとき;潜むもの、退くもの、表立つもの―会話におけるものと身体の関わり)
第2部 「もの」と環境のネクサス(「もの」の御し難さ―養殖真珠をめぐる新たな「ひと/もの」論;土器文化の「生態」分析―粘土から「もの」へ)
第3部 「もの」と身体のダイナミクス(土器つくりを知っている―エチオピアの女性土器職人の「手」と技法の継承;男性身体と野性の技法―強精剤をめぐる自然・もの・身体)
第4部 「もの」のエージェンシー(仮面が芸能を育む―バリ島のトペン舞踊劇に注目して;「生きる」楽器―スリンの音の変化をめぐって;ものが見せる・ものに魅せられる―インドの占い師がもたらす偶然という「運命」)
第5部 新たな「もの」論へ(道具使用行動の起源と人類進化;霊長類世界における「モノ」とその社会性の誕生;身体と環境のインターフェイスとしての家畜―ケニア中北部・サンブルの認識世界;チャムスの蝉時雨―音・環境・身体)

著者等紹介

床呂郁哉[トコロイクヤ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授。1965年生まれ、東京大学大学院博士課程中退、学術修士専攻:人類学

河合香吏[カワイカオリ]
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授。1961年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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