内容説明
第二次大戦後東ドイツでの15年間の土地改革と農業集団化の経験を、戦後ドイツ人難民問題に絡めつつミクロ史的に分析。今日の農業社会形成を歴史的に跡づけ、新たな戦後史像の構築を目指す。
目次
序章 本書の課題と視角―戦後東ドイツ農村における「社会主義」経験の歴史化のために
第1章 土地改革期の新農民問題―難民・経営資本・村落一九四五年~一九四九年
第2章 非農民の農村難民たち―旧農民村落における難民問題一九四五年~一九四九年
第3章 新旧農民の「共和国逃亡」―大農弾圧と経営放棄一九五二年~一九五五年
第4章 農業集団化のミクロヒストリー(1)―新農民村落一九四五年~一九六一年
第5章 農業集団化のミクロヒストリー(2)―旧農民村落一九四五年~一九六一年
第6章 全面的集団化と「勤労農民」たち―個人農村落の集団化対応一九五七/五八年~一九六一年
第7章 機械・トラクター・ステーション―農業機械化と農村カードル形成一九四九年~一九六一年
終章 二〇世紀ドイツ農村史における土地改革と農業集団化
著者等紹介
足立芳宏[アダチヨシヒロ]
京都大学大学院農学研究科准教授。1958年岐阜県可児市生まれ。1982年京都大学農学部農林経済学科卒業。1990年京都大学大学院農学研究科博士後期課程満期退学。1996年京都大学博士(農学)取得。1996年京都大学大学院農学研究科助教授(2007年より准教授)。2003年ロストク大学客員研究員。専攻は近現代ドイツ農業史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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