出版社内容情報
「障がい者」と標記することで問題は解決するのか? 障害者の社会参加を促す方策は数多い。しかし社会の根底には,それを阻害する心の問題が横たわっている。制度や「ねばならない」的教導では,偏見や差別はなくならない。「潜在化する偏見」を炙りだし,その理由を心のメカニズムにまで遡って考察することで,差別低減の途を探る。
内容説明
「障がい者」と標記することで問題は解決するのか?障害者の社会参加を促す方策は数多い。しかし社会の根底には、それを阻害する心の問題が横たわっている。制度や「ねばならない」的教導では、偏見や差別はなくならない。「潜在化する偏見」を炙りだし、その理由を心のメカニズムにまで遡って考察することで、差別低減の途を探る。
目次
第1部 現代的な偏見=無意識的・自動的な偏見(不可視化される偏見や差別;潜在する障害者への偏見)
第2部 施策は効果があるか?(「障害者」から「障がい者」へ―表記変更の効果;障害者の人物重視と偏見低減;平等主義という価値観)
第3部 障害者問題に現れる心の働き(差別する心;偏見解消の糸口はあるか?)
著者等紹介
栗田季佳[クリタトキカ]
2008年広島大学教育学部卒、2013年京都大学大学院教育学研究科修了(教育学博士)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在三重大学教育学部講師。専門は障害者に対する態度研究を中心に、平等の社会的意義、価値観の形成と変容、共生教育など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。