出版社内容情報
公的制度に規定された日本の復興事業は被災者の想像力を奪っていないか?国内外の被災地を見てきた研究者が災害対策を現場からとらえ直す。
内容説明
公的制度に規定された日本の復興事業は被災者の創造力を奪っていないか?国内外の被災地を見てきた研究者が災害対策を現場から捉え直す。災害を生みの苦しみに転換する。
目次
第1部 紡ぎ出す、読み替える(先住民アエタの誕生と脱米軍基地の実現―大噴火が生んだ新しい人間、新しい社会;現場で組み上げられる再生のガバナンス―既定復興を乗り越える実践例から;復興の物語を読み替える―スマトラの「標準の復興」に学ぶ)
第2部 忘れる、伝える(神戸という記憶の“場”―公的、集合的、個的記憶の相克とすみわけ;プーケットにおける原形復旧の一〇年―津波を忘却した楽園観光地;制度の充実と被災者の主体化―生活再建をめぐるせめぎあいの二〇年;トルコ・コジャエリ地震の経験の継承―私の声が聞こえる人はいるか?)
第3部 作り出す、立ち上がる(小さな浜のレジリエンス―東日本大震災・牡鹿半島小渕浜の経験から;アートによる創造的復興の企て―保険に支えられた移動/再建;復興ツーリズム―震災後の新しい観光スタイル)
著者等紹介
清水展[シミズヒロム]
京都大学東南アジア研究所教授。研究分野:文化人類学、東南アジア研究
木村周平[キムラシュウヘイ]
筑波大学人文社会系助教。研究分野:文化人類学、災害研究、科学技術社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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