出版社内容情報
“Publish and Perish”──ただ書いても評価されない時代に,読まれるものをどう書くか。学術コミュニケーションの変遷とその本質的問題まで立ち返って,読者の措定,編成と記述の在り方,読まれるための演出の方法など,原理的・実践的に論じた初めての手引き。生き残りをかけたすべての研究者・研究機関必読。
[推薦]佐藤文隆氏(元日本物理学会会長・京都大学名誉教授)
ネットの整備と高等教育の変革の中で,学術出版や研究機関の情報サービスも転 換が迫られている.オンライン化の無秩序な進行は同時に多様な editing,研究機関のリポジトリ,特化したテーマでのグローバルな結びつき,などの新たな可能性を生んでいる.本書はこの学術出版環境 の大きなうねりの考察と,これを新たな知の構築に結ぶ実践的な教習本である.大学出版会にながく関わった執筆者のユニークな視点は,黒子が表に出た感もある指南書だ.論文が読まれない,研究が理解されないと嘆く前に,本書を読んで欲しい.
内容説明
伝わる論文、伝わる本を書く。学術コミュニケーションの変革期に、書く意味、書く技。最前線に携わる大学出版の編集者が実践的に解説します。
目次
Publish or PerishからPublish and Perishの時代へ―なぜ、学術書の書き方を身につけるのか
第1部 考える―電子化時代に学術書を書くということ(知識か「情報」か―電子化時代の「読者」と知のあり方;知の越境と身体化―学術書の今日的役割と要件)
第2部 書いてみる―魅力的な学術書の執筆技法(企画と編成―読者・テーマ・論述戦略;可読性を上げるための本文記述と見出しの留意点;多彩な要素で魅力的に演出する)
第3部 刊行する―サーキュレーションを高める工夫と制作の作法(タイトルと索引―冒頭と末尾に示すメッセージ;入稿と校正の作法―合理的な制作のために)
著者等紹介
鈴木哲也[スズキテツヤ]
京都大学学術出版会専務理事・編集長。京都大学文学部および教育学部に学び、ライター・編集者として活動の後、1996年より京都大学学術出版会編集次長、2006年より現職。大学出版部協会理事
高瀬桃子[タカセモモコ]
桃夭舎代表。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科中退。出版社勤務を経て2000年に独立。書籍編集を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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