内容説明
イスラエル王国はソロモン王の死後、北のイスラエル王国、南のユダ王国に分裂する。本書はアッシュリア侵攻による北王国の滅亡、南王国の神殿破壊からバビロン補囚までの400年を描くが、ヘブライ語聖書の記述はきわめて不安定である。ギリシア語訳聖書、ヨセフス『ユダヤ古代誌』を縦横に読み解きながら、この時代の真相にせまる。
目次
第1章 南北分裂王国の誕生―ユダ・イスラエル王国史1(ソロモンの子レハブアム、王位継承者になる;分裂王国誕生の兆し ほか)
第2章 ユダ・イスラエル王国史2(南王国のヨシャファト王の改革;モアブびととアンモンびとの同盟軍、ヨシャファト王に戦争を仕かける ほか)
第3章 ユダ王国史(南王国のヒゼキヤフ王、アッシリア王センナケリブに降伏する;ラブシャケら、エルサレムびとの降伏を要求する ほか)
第4章 エルサレムの陥落とユダ王国の終焉(バビロニアびとたち、エルサレムを一八か月包囲する;エルサレムの陥落 ほか)
第5章 ヨセフスとダニエル(ダニエル書について;ヨセフスの再話するダニエル書について ほか)
著者等紹介
秦剛平[ハタゴウヘイ]
多摩美術大学名誉教授。聖書文学協会所属(ヨセフス・セミナー運営委員、フィロン・セミナー運営委員、ヘレニズム・ユダヤ教専門部会運営委員)、オックスフォード大学客員教授(1999‐2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学、(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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kiriya shinichiro