内容説明
ピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメン…世界四大文明のなかで、現代もなおアピール度の高さで群を抜くエジプト。3000年続いた王朝国家、ということだけでも古代文明屈指の成熟度を示す。本書の主役も「王朝」ではあるが、重点はむしろそこに至る過程にある。ナイル河を中心とする自然環境と、それと戦い、かつ利用して獲得された生活がどのようなものであったか。やがて文明社会が形成されて国家の誕生に至るまでを、簡潔に、そして鮮やかに描き出す。
目次
第1章 古代エジプトの自然環境
第2章 古代エジプトの歴史概観
第3章 古代エジプトの生活様式
第4章 古代エジプトの王と国家
第5章 古代エジプトの集落と外国
第6章 古代エジプトの宗教
第7章 古代エジプトの文字と図像表現
終章 古代エジプト文明の形成
著者等紹介
高宮いづみ[タカミヤイズミ]
近畿大学文芸学部・国際人文科学研究所助教授。早稲田大学エジプト学研究所客員研究員。専門は、考古学とエジプト学。1958年茨城県生まれ。1982年早稲田大学第一文学部卒。1985年早稲田大学大学院文学研究科博士課程前期修了、1991年同大学院博士課程後期満期退学。1994年ケンブリッジ大学考古・人類学科M.Phil.課程修了。文学修士、M.Phil.。早稲田大学文学部助手、早稲田大学、明治大学、聖心女子大学、信州大学、千葉大学非常勤講師を経て現在に至る。1983年以来、早稲田大学および(財)中近東文化センターのエジプト調査隊のメンバーとして、アブ・シール南遺跡をはじめとするエジプトの遺跡調査に参加。2003年からはアメリカン・リサーチ・センターのヒエラコンポリス遺跡調査隊メンバーとして、先王朝時代の集落址調査を手がける。とくにエジプトにおける初期国家形成について、および王朝時代の社会に関する考古学的研究に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いくら丼
m-bone
霧島 那司
ヴェルナーの日記