内容説明
中国、日本、ヨーロッパの膨大な文献の渉猟に基づいた考察を、フィールド農学者が翻訳・解説することで、中国農業史を世界に開かれた視野から俯瞰する。中国の科学・技術史の集体成として名高い、ジョセフ・ニーダムの『中国の科学と文明』シリーズの一巻。
目次
第1章 序論―中国農業の起源と特徴
第2章 文献資料
第3章 農地体系
第4章 耕作体系―農具と農法
第5章 作物体系
第6章 結論 農業の変化と社会―停滞か革命か?
著者等紹介
ブレイ,フランチェスカ[ブレイ,フランチェスカ][Bray,Francesca]
ケンブリッジ大学卒業。中国農業史、マレーシアの緑の革命を取り上げて研究生活を開始。パリの国立科学研究所、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校人類学部、マンチェスター大学科学・技術・医学史研究センター、カリフォルニア大学サンタバーバラ校人類学部を経て、エディンバラ大学社会人類学部教授。技術史学会(Society for the History of Technology)常任理事、『東アジア科学技術研究』誌(台湾)の編集委員。これまで中国、台湾、マレーシア、カリフォルニアで現地調査
古川久雄[フルカワヒサオ]
1940年神戸生まれ。1963年京都大学農学部農芸化学科卒業。1968年京都大学大学院農学研究科中退、京都大学農学部助手、1978年京都大学東南アジア研究センター助教授、1988年同教授、1998年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。2003年退職。京都大学農学博士、同名誉教授。現在、NPO法人平和環境もやいネット理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。