内容説明
戦争、殺人、いじめ、あるいは環境破壊や人為災害…もはや「病理」とも言えなくなった現代社会の暗黒面は、果たして「現代」だけのものなのか?そのルーツを、ヒトの祖先にまで遡って明らかにしつつ、いわばそうした「原罪」を乗り越える力もまた、ヒトが持っていることを示す。人類学者による珠玉の人間論。
目次
1 人類学の裾野に佇んで
2 殺人の考古学
3 自然界での人間
4 人間の深層を探る
5 殺人の行動学
6 稜線に立つ
著者等紹介
江原昭善[エハラアキヨシ]
昭和2年生まれ。東京大学理学部人類学科卒。理学博士・医学博士。フンボルト財団による西ドイツ留学。キール大学、ゲティンゲン大学客員教授、京都大学霊長類研究所教授、椙山女学園大学学長、日本モンキーセンター理事など歴任。日本人類学会功労賞、勲三等瑞宝章。日本福祉大学前客員教授兼コミュニティ・スクール校長。京都大学名誉教授。椙山女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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